【小説版 放送禁止】考察#2『出版禁止』散りばめられた謎を回収する。

(2017/8/22 ブログ更新)

こんにちは!ぽんたこすです。

前回の記事では物語のまとめ中心となりましたが、
この記事では謎解き考察部分メインで書いていきます。




考察4 本当の真実に気付くためのヒント

できるかぎり整理して書きます。

●熊切敏と新藤七緒の心中の真実

熊切って永津に対して酷い扱いをしていました。
それに苦しんでいる永津をの様子から、彼女を救うために七緒が心中計画を実行した。
というのが真相です。計画的な犯行ですね。
(七緒の計画に永津が絡んでいたかは不明です。)

結果として罪を犯さず、あくまでも心中が失敗したというかたちで自分だけ生き残り、
熊切だけ亡くなりました。

●若橋呉成の目的

彼は最終的に新藤七緒をあやめました。それはなぜか?
これに関しては明確な答えは小説内に存在せず、推測レベルの話になりますが…

どこかしらのタイミングで、暗示(催眠)のようなものを受けていたんじゃないかと思われます。
自分が神湯の刺客として、神湯の息子である熊切の復讐を行う。
それを頭の中にインプットされたのでしょう。神湯の配下の誰かに。

以前長期間病を患っていたことがあるといい、そのときになにかあったんじゃないですかね。
催眠/暗示や洗脳のインプットですね。

そしてその暗示が発動したタイミングは、若橋が神湯のシンパである高橋のもとを訪れた時でしょう。
若橋が高橋に取材したときに、高橋から以下のことを言われました。

「あなたは大きく間違っています。もう一度、よく考えてみて下さい。自分自身に与えられた使命と、その役割は何なのか?」

「目に見えるものが、全てではないということ・・・」

「この事件における、視覚の・・・死角

これが暗示や催眠を発動させるトリガーだったのではないかと。
最後の視覚の死角というのを刺客の刺客と置き換えることができますが。
これらそれぞれの意味とは

刺客(七緒)の刺客(若橋)です。
(七緒は熊切への刺客。そして若橋は七緒への刺客。)

こじつけかもしれませんが、若橋が高橋のいる事務所を出た後に
「まるで催眠術にかけられた気分だ」と言っていたのも気になるんですよね。

以上の理由から、どこかしらのタイミングで暗示を受け、結果刺客となってしまった的な。
最初は自分の意思で行動している可能性も考えましたけど、
自分が刺客だと気付いたタイミングだったり、途中途中での若橋の心情を考えるとやはり催眠や暗示路線が堅いのかな、と。

実際にどこまで操作されていたかはわかりません。
ただただ七緒をあやめるだけであったら、かなり余計な要素が盛り込まれていますからね。
この一連の事件自体と神湯を直接つなげさせないためかもしれませんが…。

●その他色々

・若橋の本名の伏字である「□□さん」
□□(しかくしかく)さん→刺客刺客(しかくしかく)さんという意味。遊び心

・永津佐和子の交通事故
十中八九、事故じゃないでしょうね。
七緒が熊切との心中計画は独断で行ったのか、永津も知っていたのかわかりません。
しかし、神湯側の判断としては永津も仕返しの対象に入っていたのでしょうね。

・ルポの中の文字あそび
文庫版P229~P230

私は・・・という分から頭文字だけ読んでいくと・・・

私は 七緒を ころ し た

となる。
その後の文章(くちづけがどうのこうの)という個所から推測するに、
七緒をさつ害したのはこのタイミングでしょう。

ほかにも細かいネタがたくさん含まれていますが、
それは思いだしたら更新していきます。

それよりも今はこっちに集中したいので(//∀//)