【掲載禁止】考察#4 欺くして、完全犯罪は遂行された(ネタバレあり)

(2018/4/13 ブログ更新)

※この記事には掲載禁止のネタバレが含まれます。必ず掲載禁止を読んでから本記事を閲覧してください。

完全犯罪って響き、美しいよね。

こんにちは!ぽんたこすです。

これはそんな複雑な話ではないので、ちゃちゃっといきましょう。

欺くして、完全犯罪は遂行された

●主人公
大学時代は希和子と付き合っていた。
倉田ワタルは親友。しかしワタルに希和子を寝取られてしまう。
親友から憎悪の対象へ。

●希和子
主人公から倉田ワタルに乗り換える。
そのままワタルと結婚。
ある日ワタルの元を離れ、主人公のもとで暮らし始める。

●倉田ワタル
美術系男子。
人の心を操作するのが得意。女性をたぶらかす天才。
画家としては成功しないが、たぶらかした女性達が信者みたいな感じになり宗教団体っぽいものを形成。

というような感じです。

そんなある日、事件が起こるんですわ。

主人公が、希和子のことをころしてしまいます

痴情の縺れってやつでな。
具体的にはこんなことがありました。

●主人公
希和子と一緒に暮らしているうちに怒りっぽくなる。
ある日寝ていたら希和子に首をしめられる。
希和子に「(ワタルと違って)アンタつまらない」と言われる。
包丁で希和子を刺す。
希和子をバラバラにして完全に見つからないように処分する。
包丁を持ち出したのは希和子のため、
最悪捕まっても正当防衛と死体損壊罪で乗り切れるだとう、と画策。

完全犯罪は遂行された。

・・・しかし、
なぜか即警察にバレ。正当防衛も認められない。

●希和子
主人公と一緒に暮らし始めるのには理由があった。
それは、「自分をころしてもらうこと」。
理由は保険金のため。なぜ金が必要なのか?
理由は倉田ワタルが資金難に陥っているから。

自分をころさせるために主人公の食べ物に興奮剤をちょいちょい混ぜる。そして主人公をイラつかせるような態度を取り、自分を殴らせる。

殴られた痕跡を役所に見せ、DVされていると報告。
市役所からの通報で警察が主人公宅に向かわせる。

完全犯罪は遂行された。

●倉田ワタル
希和子に自分が資金難である…と思いこませる。
さつ人だと保険金がすぐ降りるため、
希和子には主人公を利用した計画を提案。
ワタルは主人公を憎んでいた。
それは親友にも関わらず、自分の才能を一切認めないから。
だから計画に巻き込んだ。

希和子が計画を遂行したため、ワタルのもとには保険金が入る。
憎んでいた主人公も始末できた。

完全犯罪は遂行された。

・・・しかし、

その後すぐにワタルは首を吊ってじさつしてしまう。

4人目

ここで登場人物が逮捕、死亡、死亡…と、なんとも絶望的な状況となりました。

この物語の構成は3人…
というか基本は主人公と希和子の視点で展開されます。
順番にね。●●のターン的な感じで。

だけど、実はこの中に4人目の人物が隠れているんですよ。
あ、これ希和子の視点かな?とかワタルの視点かな?と思う場面んがあるんですけど、
じつはこの視点が4人目の登場人物のものになります。

その人物の名前は紫音(しおん)

ワタルの率いるカルト的な団体の女性の中の1人っです。

●紫音
他の女性達同様、ワタルにたぶらかされる。
ワタルの宗教団体に入る。

なぜ人の心は欺くも簡単に支配されるのか?

紫音の目的は自分の思い通りに人を動かすこと。
自分が計画したとおり物事が行われ、その瞬間を目にすること。

紫音はワタルに洗脳されていたのではなく、
ワタルを洗脳していた。(紫音に見つめられると、抗うことができない)

↑の3人の一連の出来事を画策。
ワタルに実行させてたというわけですね。
そして全てが完了したあと、ワタル自信にもしんでもらうと。

欺くして完全犯罪は遂行された。

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