【掲載禁止】考察#2 マンションサイコ(ネタバレあり)

(2018/5/13 ブログ更新)

※この記事には掲載禁止のネタバレが含まれます。必ず掲載禁止を読んでから本記事を閲覧してください。

マンションの5階の天井と、6階の床の隙間…

こんにちは!ぽんたこすです。

久々の更新になります。
原罪SHOWのネタバレ記事からだいぶ時間が空いてしまいましたね。

ここ最掲載禁止の記事へのアクセス数が多いなぁと思ってたら、
文庫で出ていたのですね。

しかも結構表紙が洒落てやがる(//∀//)
ハードカバー持ってるし、さすがに同じ内容の本2冊は買いませんが。

まだ掲載禁止読みたいけど、値段がなぁ・・・。
って理由で買えなかった方はこの機会にぜひぜひご購入ください!

ってことでね

掲載禁止 第二話 『マンションサイコ』について書いていきまーす。

・・・・の前に。

マンションサイコのイメージ映像的なのがあるので、見てみませんか?


雰囲気出てますね。




マンションサイコ

一言でまとめると、

かなり根性のあるストーカーの話

です。

いやマジでこの一言よ?

はぁー、お前マジ根性あんな

ってなりませんでした?読んだ後。
未読の方はね、一旦この記事見ずに読んでみてください。
立ち読みでも読めるボリュームなので。(立ち読みは迷惑にならない程度にね)

さてさて、マンションサイコは本当の真実を導き出す従来の放送禁止のような複数の解答が用意されている構成ではなく、解答は1パターンのみです。

つまり一読すれば、すべて理解できます。

この物語の主人公は秋庭祥子さん。

ふとしたきっかけで、
元彼である鈴木亨の家の天井裏で生活することになってしまいました。

祥子さんは亨さんのことが大好きだったんですよ。
心の相性良し、体の相性良し。

軽い言葉で表すと、運命の人ってやつですね。

そんな運命の人である亨に、ある日フラれてしまいます。
祥子さんは頭真っ白ですわ。

で、それからなんやかんやあって天井裏に住むことになりました。
家に入れたのは、祥子さんこっそりスペアキー作ってたんですよ。まだ交際してたときにね。

で、外出中の亨の家で亨のTシャツをクンクンしつつ、幸せに浸る祥子さん。

もっと亨を近くに感じていたい。
どんどんガマンできなくなってきた証拠さんは、どこか隠れる場所を探しました。
それが天井裏ってわけですね。

そして亨が帰宅し、天井裏にいる祥子さんはドキドキワクワクしつつも、直接交われないことにもどかしさを感じる。

そして亨が就寝し、祥子さんも天井裏で就寝。
翌朝亨が出社したタイミングで天井裏から脱出。そして自分の部屋に帰り…

翌日また天井裏に潜入。

お前マジかよ。やべぇよ祥子さん。

そして亨が帰宅。天井裏で亨との生活?を楽しもうとしたが、
亨は久住初音という女性と帰宅。

帰宅して即抱き合う2人。それを覗き穴から覗いている祥子さん。

っていうところから、物語の時系列がぐちゃぐちゃになり、
読者は勘違いを起こします。

これ以降の出来事をそのまま並べると

①このマンションに住み始めた久住初音さんは合コンで知り合った彼と生活していたが、嫌気がさしていた。ちょくちょく食器等の位置が変わるこの部屋も不気味に感じていた(おい祥子)。しかしとある計画のため、仕方なく今の生活を続けている。

②夏が終わり秋になり、亨ついに籍をいれる。祥子さん憎悪がハンパない。

③子どもが生まれる。名前は遥人くん。初音さんは子どもと3人で幸せな生活を送るが、夫が浮気していることに気付く。(ハメ撮り写真や動画などを発見)

④亨たちの間に子どもが産まれてから女が育休で家にいることが多くなり、祥子さんの生活に影響が出る。だんだん天井生活がしんどくなってきて諦めかけたところで女の不倫相手が部屋にくる。そして2人が亨のさつ害計画を企てていることを祥子さんは知ってしまう。

⑤初音さんが家でくつろいでいると、さっきまで近くにいたはずの遥人がいなくなっていることに気付く。家で迷子になるはずがないと部屋中を探すがいない。そんな時、閉めたはずの洗面所のドアが空いていることに気付く。そして謎の脚立が置いてあることにも気付く。その流れで天井裏に気付き昇る。そこで老女に抱きかかえられた遥人を発見。取り返そうと老女に掴みかかる。

大貫信彦は家に帰宅。妻の初音はまだ病院にいる。息子の遥人も見つかっていない。初音からは「全部信彦のせい」と言われた。信彦が若いOLと浮気していることに気付いており、弁護士に依頼して多額の慰謝料を手に入れようと計画していた。

⑦老女の名前は秋庭祥子、60歳。警察の調べによると30年間この家の屋根の裏に住んでいたとのこと。現在遥人を抱きかかえ逃走中。

⑧祥子さんは亨がさつ害される瞬間を天井裏からずっと見ていた。実行犯である男が逃げると、祥子さんも(犯人だと疑われたくないから)天井裏から逃げた。実行犯である男と亨の妻はすぐに犯行がバレて逮捕された。ほとぼりが冷めるまで祥子さんは自分の家で暮らしていたが、しばらくしてまたあの屋根裏に戻っていた。

⑨祥子さんが初めて遥人を見た際にあの時の亨の赤ちゃんみたいで可愛いい。抱きしめたいと思い、天井裏に持って帰ってしまった。それを初音に見られてしまったから仕方なく逃走してしまった。

っていうね①~⑨まであるんですけど、これを時系列に直すと

②→④→⑧→①→③→⑤→⑥→⑦→⑨

です。

亨さんと女が結婚して子どもできて、その女と浮気相手と子どもで新しい生活を始めるために亨をさつ害するもバレて逮捕。祥子さんも一時天井生活を卒業するもまた戻る。

初音さんはこれっぽっちも好きではない信彦と結婚。遥人が誕生する。初音さんの目的は子どもが欲しかったのと、子どもと自由に暮らすための慰謝料と養育費が欲しかった。だから女癖の悪い信彦と結婚しました。

そしてそれらの出来事をずっと天井裏で見ていた祥子さん。
子どもを抱きたいという欲求が抑えられず遥人を天井裏に持ってきちゃったことによって初音に天井裏に住んでいたことがバレる。初音を殴って逃走。

ってのが解答ですね。

この話をややこしくしているのが、違う時間軸に住んでいる2家庭の構成が似ていることと、妻がなにかしらの計画を立てていることですね。だから部分部分で話を交差させてるとややこしくなり、トリッキーな感じになったわけですわ。

もう完全に取りつかれてますよね、祥子さん。
そもそもは亨さんを身近に感じるってのが目的だったのに、亨が亡くなったあとも亨に会える気がするという理由で天井裏生活を再度始めたっていうね。

日常生活に戻れなくなってしまったわけです。
それが幸せならいいんですけどね。(よくはないか)

▼長らく働いていない状況でも生活できていた理由。
これは、ちょくちょく冷蔵庫のものを拝借してたってのもあるんですが、
祥子さんってめっちゃ金持ってるんですよ。親戚が亡くなって、その遺産が入ってきてるから。

だから会社辞める余裕もあるし、ストーカーを長年続ける余裕があるってわけです。

◆「掲載禁止」考察記事はこちらから
【掲載禁止】考察#1 原罪SHOW(ネタバレあり)
【掲載禁止】考察#2 マンションサイコ(ネタバレあり)
【掲載禁止】考察#3 社の囚人(ネタバレあり)
【掲載禁止】考察#4 欺くして、完全犯罪は遂行された(ネタバレあり)
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