目次
マルクト情報テレビ 第1話
▼番組紹介文
マルクト国の最新政策、制度、技術開発、ならびに国民生活の質的向上に資する各種取り組みを、公正かつ正確に伝えるための情報番組です。
国内で実施されている感情制御技術の導入事例や、若年層に対する教育制度の最適化、再生医療・クローン開発の進展などをわかりやすく紹介いたします。
視聴者の皆様が安心して日々を過ごすために必要な統治情報や遵守事項もお伝えし、マルクト国民としての自覚と誇りを育むことを目的としています。
第1話の放送内容
放送予定のラインナップはこちら
■『再教育』提供:マルクト回復院
■『Node生産工場 』※特別映像 再編集
■『指導者様に感謝を』 提供:統治庁
■『スネオマ・スコル(暮らし紹介編)』
■『教育下賜学校 広報部お知らせ』
■『記憶改竄詐欺 啓発』
『再教育』提供:マルクト回復院
少年たちを教育するマルクト回復院という施設についての映像。
少年たちが銃で武装したスタッフに監視された環境下で暮らしている。食事は栄養素だけを固めた固形物みたいなもの。まったく食べたくない形状をしている。
~疑問は毒 信頼は薬~
娯楽室という部屋で頭に電気のようなものを当てられイッた顔をしている
途中で「いやだ!指導者様なんていらない!」と施設から逃げようとする少年が映り込むが、捕まってしまい再教育をされて他の少年たちと同様に不気味な笑顔を見せている。ニンマリ笑顔のカメラ目線が怖い
『Node生産工場 』※特別映像 再編集
Node(ノード)とは国民の状態を検知するための機器で、マルクト国の人々はノードを体(頸椎部分)に埋め込み、脳波・心拍・GPSなどを常時モニタリングしている。クローンのように同じ顔をした男性に繰り返しノードを取り付けている生産工場のCMが流れる。
その後、もう一度Node生産工場のCMが流れるが途中で映像が乱れる。ノイズとともに顔の包帯をはがされる女性が一瞬映りこむが、すぐに元の映像に戻る。
『指導者様に感謝を』 提供:統治庁
指導者様に感謝してるとこんないいことがあるよ!の映像。
この国には保険がないかわりに、指導者様への感謝レベルが高いと医療費がタダらしい。今回インタビューに答えた老夫婦(夫)は骨折の治療費が無料になったとのこと。
さらに娯楽を受けることができ、娯楽を老夫婦は楽しみにしている。その娯楽とは再教育の施設で登場した娯楽室で頭に電気を当てて気持ちよくなるやつ。電気を当てられた老夫婦(婦)は口をだらぁーんと開けて気持ちよさそう。
妨害電波
『模範市民には幸せな環境を』と、次の映像が流れ始めたところで映像が乱れる。
映像が切り替わり先ほどNode生産工場のCM内で一瞬流れた映像が今度ははっきりと流れた。
手術前に医者が女性に確認する。
医者「気持ちはお変わりありませんか?」
女性「はい、きっと両親も喜んでくれるので」
手術後、医者が女性の顔の包帯を取ると女性の両親は成功を喜ぶ
父「これで余計な事言わなくなるな」
女性は上唇と下唇を縫い付けられていた。
ナレーション:自分の意思、ふさがれていませんか?
マルクトのマークに禁止表示が合わさったマークが表示され映像が戻る。
実際の第1話の放送内容
放送予定のラインナップをもとを修正し、実際に方法されたものは以下の通り。
■『再教育』提供:マルクト回復院
■『Node生産工場 』※特別映像 再編集
~妨害電波① 『Node生産工場 』の映像が再度流れ、終盤で女性の顔が映る
■『指導者様に感謝を』 提供:統治庁
~妨害電波②
■『スネオマ・スコル(暮らし紹介編)』 ※中止?
■『教育下賜学校 広報部お知らせ』 ※中止?
■『記憶改竄詐欺 啓発』 ※中止?
映像が乱れた件で番組の最後に司会者が謝罪して第1話は終了。
画面外ではスタッフが罵声を浴びせており慌ただしい様子。
この件について関係者への処分は完了したとのこと。
【処罰報告】
5月24日放送分にて、不適切な映像が確認されました。
関係者への処分はすでに完了しており、再発防止策を徹底しております。※当該映像は証拠記録として未編集のまま配信されていますhttps://t.co/QUTjYIdUND
指導者様に感謝を。#マルクト pic.twitter.com/KJIYqLMFwH
— マルクト国 広報 (@malkuthal) May 25, 2025
まとめ
マルクト国は医療技術やIT産業がとても発達しているが、その技術と暴力を使って国民を無理やり管理している様子。管理対象には人の感情も含まれており、問題がある場合は再教育施設で矯正を行うなどこの国の人の尊厳は著しく低い。
「指導者様に感謝を」という言葉が度々登場することから宗教染みた組織から形成された国家だと思われるが、今後指導者様は出てくるのだろうか?(本当に指導者様はいるのかな?)
番組内で流れた入院女性の映像は本当に起きた出来事ではなく、マルクト国の考えや思想に疑問を抱いている人々に呼びかけるために作ったものだと思われる。マルクト国が作っているヤバめなCMに対してもっとヤバめでインパクトのあるCMをブチ当てたのかな?
ノードで管理されてたらこういう背信行為的なものはバレないのだろうか?それともノードを埋め込まれてないorノードを取り外すことのできた人が電波ジャックしたのだろうか?(ショートドラマのほうと繋がるのかな?)